僕は京都通Vol.8<木屋町通縦断と会館飲み>

隣の滋賀に住んでいるので何度も訪れたことのある京都。
でも、近いだけにガイドブックを見たことはなく、実は京都のことを全く知らないことに気づき、40歳を超えてこれではダメだと「京都通」になるために今までしたことなかった下調べをしての京都旅をつづるブログです。

前回のブログを書いてすぐやっぱり行きたくなって、また京都に行ってきた。

ずっと暖かくてもう冬が来ないのでは思うくらいの天気が続いていたが、突然の木枯らしでその日だけ唯一寒かった11月の中旬、電車で京都まで向かい、秋の観光客でごった返す京都駅から旅をスタート。

京都駅前のバスターミナルは清水寺行きや東福寺行きのバス待ち客でいっぱい。僕からすればギュウギュウ詰めのバスに乗っていくより歩いた方が早いのにと思いながら、京都駅から塩見小路通を東へ。少し行ったところの高倉通を北へ行くと京都のお好み焼き「まんぼ焼き」発祥の店山本まんぼ。京都人が愛するお好み焼きということでいつかは行きたいと思っているが、場所だけ確認して今回はスルー。

京都まんぼ

そのまま七条通まで北上して東に折れると小さな川にかかる橋の欄干がある。欄干に書いてある川の名前はみんなご存知の高瀬川、そして高瀬川の横を通るのが木屋町通。というわけで今回の旅の第一の目的は木屋町通を縦断してみる。

高瀬川は江戸時代初期に京都の中心部と伏見の水運のために作られた運河。二条あたりで鴨川の横を流れるみそそぎ川から取水し十条あたりで鴨川に放出されている。

七条あたりの木屋町通は静かな住宅街で特に何があるわけでもなさそうだけど、川の岸に植えられてる木々一本一本にこれはなんの木って植物園のような札が掛けられててそれを見ながら歩くのは楽しい。北上してすぐ鴨川と木屋町通の間はゲストハウスの密集地帯。ゲストハウスの建物も町屋を改装されているのがほとんどで街に溶け込んでいるというか街そのもので、おそらく旅慣れしている人が多いので静か。

もう少し北上し正面通という通りを東へ。すると現れるのがなんともカッコいい洋館。この洋館は「丸福樓」という名のホテルで今回の旅で僕が一番見てみたかった建物。この丸福樓はあの世界のゲームメーカーNintendo(任天堂)の旧本社を改築したホテルで安藤忠雄が監修しているらしい。外から見ただけだけどとにかくカッコいい建物。それと思っていたより奥行きがあり敷地が広い。Nintendo(任天堂)もここで花札やカルタを作るところから始まったのかと物思いに耽りながら建物を眺め周りの細い路地を歩く。

丸福樓のある通りが”正面通”というなんとも何かありそうとな名前で、しかも何条でも無いのに大きな鴨川に橋まで掛かっている、これは何かあるなと思い後から調べてみるとこの通りの東の端は豊国神社だった。豊国神社は豊臣秀吉を祀る神社なので江戸時代はどうだったんだろうと思ってこれも調べてみたら、やはり豊国神社が出来たのは明治に入ってからでそれまでは方広寺大仏(京の大仏)というものがありそこへ向かう道だったようである。

木屋町通に戻って、昔ながらの銭湯や食堂がありいいとこだなと思いながさらに北上。五条までは高級そうな町屋ホテル立ち並ぶ。ちなみにこの辺りは五条楽園というらしい、京都人のつける名前がいちいちカッコ良すぎる。

五条通を越えると後は見慣れた風景、松原通にある人気の蕎麦屋「すば」。
四条通に近付くにつれてだんだんお店も人も増えてくる、四条通から祇園の方向を見てみると四条大橋にはパンパンの人。そして三条通まではいつもの賑わいのある木屋町。

三条通から北は幕末の史跡の多いエリア。前にも書いたけど一時期、司馬遼太郎にハマり幕末にハマったときに何度も散策した思い出の多いエリアを進み、二条通の手前で高瀬川は終わり木屋町通も二条通りで終了。

七条通から二条通までの木屋町通を縦断。秋のハイシーズンにも関わらず静かなところから賑わっているところ歴史ロマンを感じるところに加えて、ずっと横に流れる高瀬川といろんな風景を見せてくれる木屋町通縦断は1時間くらい歩で歩けるので京都散歩にはおすすめコース。

そして、今回の旅はこれでは終わらず次の目的へ。

この日は友人と待ち合わせをして京都のディープな飲み方、会館のみをしようということに。
会館飲みとは酒場の集合体の「会館」といわれるところで飲むこと。スナックビルみたいなものだけど、木造の町屋がベースなのでひとつひとつが極狭の飲み屋。その会館と呼ばれるものが京都には60棟ほどあると言われていて、有名なのが西院駅の折鶴会館、四条大宮駅の新宿会館、四条富小路の四富会館、京都タワー近くのリド飲食街。

友人の仕事終わりの待ち合わせで四富会館に行く予定で、大体の時間を予想して観光客で歩くスペースも無いくらいの錦市場なんかをぶらぶらしてたんだけど、僕が思っていた時間よりかなり遅くなるとのこと。時間が余ったのでどうせな他の会館も見てみようと思いフラッと西へ歩き出した。

ここで僕が大きな間違いをしていたのが、一番有名な折鶴会館が四条大宮駅にあると思っていたたこと。
錦市場のある錦小路通をずっと西へ歩き烏丸通と堀川通の大きな道を渡ってほどなくて四条大宮駅近くで見つけたのが新宿会館。折鶴会館も近くだと思っていたのでgoogleマップで検索してみたら後10分の表示。まぁ10分くらいなら歩くかと思ってさらに四条通に出て西へ。

しかし歩いても歩いても着かない。もう四条大宮駅はかなり後ろ。しかも夏の四条通横断の旅を逆流しているだけで新鮮味もないし、そしてこの日はめっちゃ寒い。ここでやっといろんな間違いに気づく、折鶴会館は四条大宮ではなく西院駅近くに有ること、googleマップの10分の表示は車で10分だったこと。

とはいえここまで歩いて来たのだからせっかくだしと思い、薄暗くなり始めた四条通りをさらに西へ進み、やっと西院駅近くの折鶴会館に到着。待ち時間にどこかの会館でちょっといっぱい飲んでから向かおうかと思っていたけれど、そんな時間もなく、よく考えたら京都駅を出て以来、どこにも寄らず一回もの休むことなく歩いたので結構ヘトヘトになっていてさずがに歩いて帰る元気もなく、西院駅から河原町まで阪急電車に乗って戻った。

阪急河原町駅まで戻って大丸の正面玄関で友人と合流して、四富会館へ。会館の中に入ると狭い店が10軒くらい入っていて、既に営業を開始していてびっしり人が入っている立ち飲みのワイン(多分)のお店、まだ営業していない日本料理のお店、いろいろ有るんだけど中の見えない店は初見で入るのは中々勇気がいるお店ばかり。そんな中で、なぜか目についた天ぷら屋さんに入ることに。

天ぷら屋の中は写真を撮るのを忘れたけど店内は椅子が10席くらいあるのだけど、通路がない。誰かが動こうとするとみんなが一度外に出るしかないそんな店内で、美味しい天ぷらと、オーナーが日本酒好きらしく全国の選りすぐりの日本酒をいただきながら僕らの他にもう人組いたグループの人と軽く話したりと楽しい時間を過ごす。

店の人に話を聞くと、その店は天ぷら屋とカレー屋が曜日によって入れ替わるらしく、カレー屋の日は競馬好きの常連さんが集まりみんなで競馬の予想をするらしい。

そんな感じで京都のディープな飲み方、会館のみを体験した後はもう一軒どこかに行こうかと昼間に通った木屋町へ。
ただお腹もそんなに空いていなかったので普通の居酒屋で軽くなんて思っていたら、焼肉屋とbarばかりで普通の居酒屋が全然ない!仕方なく三条通まで抜けチェーン店で軽く飲んでこの日は帰宅。

ひたすら歩いて最後はお酒を飲んでと観光シーズンに観光客のいない京都を満喫。ブログを書いていて思ったのが最近歩いてばかりで、名物を食べに行ってない。観光客が落ち着いたころには何か名物を食べに行くことにしよう。

なにかこれは食べといた方がいいものあったら教えてね。(野菜以外)
私を京都へ連れてって。

僕は京都通 一覧

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この記事を書いた人

合同会社吉善 代表
バスケ好きのおじさんです。
草津でNBAのキャップをかぶっている人を見かけたらだいたい僕です。

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