まずは麻についておさらい
麻は植物繊維で織られている織物(繊維の)総称をいいます。
麻の中にはリネン、ラミー、ヘンプ、ジュートなどがあり、麻は様々な植物を原料に織られた生地の総称なのです。
なんとなく麻=リネンのイメージがありますが、リネンは亜麻(あま)の繊維を、ラミーは苧麻(ちょま)、ヘンプは大麻(ヘンプ)、ジュートは黄麻(こうま)の繊維を使っています。
日本には家庭用品品質管理法があり、衣類の洗濯タグに記載されている麻はリネン、ラミーのどちらかを指します。
麻の繊維の奥まで汚れが入りにくく汚れが落ちやすいことや、吸水性・速乾性の高さなどから、毛羽立ちが少ないので、グラスなどを拭いても繊維が残らないのもうれしい点です。なぜ麻(とりわけリネン)の生地が食器拭きに向いているかを説明していきたいと思います。
リネンという素材の希少性もあり、リネン製品は決して安価とは言えません。
それでも人々を虜にするだけの理由があり、今回はそれをふまえてリネンのキッチンタオルの魅力に迫っていきたいと思います。
リネンのキッチンタオルは用途が選べる優れもの
今回紹介する近江の麻キッチンタオルはリネンを使用しており、45cm×70cmと大判。
自慢の吸水性を活かしてお皿などの食器ふきにはもちろん、台ふきや手拭きにも最適です。
真ん中についているループをフックにかけておくだけでもすぐ乾くのでいつでも気持ちよく使えます。
リネンのキッチンタオルといえばその吸水性の高さから食器などの水分のふき取りがオススメ。
糸くずが出ないので食器はもちろんのこと、グラスを拭くのにオススメです。
ワイングラスを拭くのにリネンを使っているというバーもあるそうです。
ふたつに重ねて水切りにつかったり、ランチョンマットにも。
果物や食材の上にそっとかけてほこり除けにも使える、アイデア一つでいろいろ使える便利でおしゃれなキッチンアイテムです。
なお、リネンは使い込むまでは少し硬さがあるので何度か使用していくうちに繊維が柔らかくなり、手に馴染み、水をよく吸うようになります。
近江の麻のキッチンタオル
定価:2,420円
キッチンタオルにリネン素材がぴったりな6つの理由
(1)高い吸水性
リネンの生地は綿時の約4倍、シルクの10倍吸水性があるといわれています。
そしてすぐ乾くので1日3回の食事の際や、食洗器の拭き上げに毎日使っていただけます。
高い吸水性を持つので毎日使いたいキッチン用品です。
(2)速乾性
リネンの繊維は中が空洞になっており、吸収した水分を外の発散する機能にも優れています。
夏の衣類にリネンがオススメされるのはこの繊維の空洞が放湿するからです。
水分をたくさん吸い、素早く乾く。リネンは天然の機能性繊維です。
(3)抗菌性
リネンは繊維の性質上、汚れがついても落ちやすくまた繊維の毛羽が付着しにくいことから衛生的でキッチン周りのアイテムや衣類に多く使われています。
またリネンの繊維自体に天然の抗菌性があると言われています。
雑菌の繁殖を抑えたり、乾燥の速さもあいまって乾燥時の生乾き臭も起きにくく、お手入れもしやすい使いやすい素材です。
(4)洗うことでさらに強くなる繊維
リネンを語る上で外せない特長は洗うことでより強くなるということです。
水分を含むと耐久性があがり長持ちする上に硬かった風合いも柔らかくなって肌触りもよくなります。
洗い終わって干すときも程よくてでのばして干すと程よい洗いざらし感が出ます。
霧吹きしながら高温でアイロンをかけるとピシっと整います。
(5)ナチュラルな雰囲気でキッチンをオシャレに
見た目のナチュラルさと清涼感たっぷりのキッチンタオルが一枚あるだけでいつものキッチンがちょっとおしゃれになります。
リネン素材の商品は自然で素朴な佇まいを持っています。
そのやわらかな風合いはとてもナチュラルで洗いざらし感はリラックスした印象を与えてくれます。
(6)なんといっても天然素材の安心感
リネンは麻とよばれる天然繊維です。
使うごとに変化していく様子を楽しむのもまた素敵なことではないでしょうか。
使い込むと柔らかくなり、少し毛羽が経ちます。
これはより使いやすく、馴染んでいく過程です。
その使いやすさに虜になって皆様の生活の一部になっていることだと思います。
ぜひリネンのキッチンタオルを長くお楽しみ下さい。
近江の麻の歴史
我々の住む滋賀県には日本一の湖「琵琶湖」があり、県の面積の1/6を占めています。
そして四方を自然豊かな山々に囲まれ水にとても恵まれた土地といえます。
四季や自然がもたらす様々な気候風土が麻の製織・加工に欠かせない高い湿度と美しい水をもたらし、近江の地は麻織物の産地として大きく発展してきました。
滋賀県のほぼ中央に位置する湖東地域は、室町時代より麻織物を産する地域として知られています。特に江戸時代には、越後縮や奈良晒とならび称されるほどの良質の麻織物「高宮布」(現在の「近江上布」に受け継がれる)の産地としてその地位を築きました。さらに、彦根藩は高宮布を保護し、将軍家への献上品としていました。
現在は、伝統技法の良さを守りながらも、織り、染め、加工と幅広い分野で様々な麻織物に関する製品や技術がうみだされ、さらに質の高いデザイン性や感性を備え、日本の織物に新しい風をいれる地域になっています。
団体商標「近江の麻」を取得することで高い技術力と地域性を兼ね備えたブランドに成長
近江の麻は2008(平成20)年5月、特許庁の地域団体商標に登録されました(商標登録番号は第5134569号)。
滋賀県で生産された麻織物・麻混紡織物・麻交織物、ならびに滋賀県で生産された麻織物を用いて滋賀県で生産されたハンカチ・敷布・布団・布団カバー・座布団カバー・ランチョンマット・壁掛け・暖簾が近江の麻を用いた製品を名乗ることができます。
麻はもともと乾燥に弱く、織物になるまでの工程で糸を湿らせて織ることもあり、産地には湿潤な気候が求められます。琵琶湖東岸に位置する湖東地域では、琵琶湖をとります自然環境が湿潤な空気と運び、愛知川の水域が織物に必要な水を潤沢に湛えています。
地域団体商標の権利者は、湖東繊維工業協同組合・滋賀県麻織物工業協同組合。
組合に所属している会社が取り扱う製品で滋賀で織られた生地を使用した製品のみが「近江の麻」と名乗ることができる狭き門で品質の保証につながっています。
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