今回紹介する藁の鍋敷きは新潟県佐渡島にある本間数勇商店という小さな工房で作られています。
職人さんの手によって一つ一つ丁寧に作られた鍋敷きは手作りの温かさが実感できる素朴ながら美しい形をしています。ご年配の方からすると懐かしいという印象をうけるでしょうし、若い世代からはスタイリッシュ、おしゃれといった印象を受けかと思います。見る人によって受ける印象が変わるのがとても興味深い一品です。
土鍋やオーブンからあげた料理をそのまま置いたり、使わない時もあえて目に見える所に吊るすことで素敵なオブジェになったり。まさに食卓を引き立てる名脇役でナカムラの家でもいつもお世話になっています。
素材からは想像しにくい部分もありますが、北欧系の食器やポットにもよく合いますよ。
・懐かしいと感じるご年配の方へのプレゼントに
・飾る収納でキッチンをスタイリッシュに見せたい方に
・布製のものより、厚く丈夫で長持ちする
今人気のSTAUBやル・クルーゼなどの、重いけれど、食卓に直接置いておしゃれなキッチンを演出したいときにもぴったりです。
佐渡の職人が生み出す、使い勝手と美しさを備えた藁の鍋敷き
価格の高騰もあり入手が容易ではなくなりつつある国産の藁をしっかり編み込んでできた鍋敷きはとても丈夫。重い土鍋や熱いフライパンをおいてもしっかり支えてくれる非常に頼りになる鍋敷きです。ドーナツ状の作りになっているので丸底のフライパンや土鍋もどっしりと安定しておくことができます。しかも見た目が美しいので普段使わない時も吊るしておくだけでおしゃれなキッチンになりそうです。使用中もそうでなくても食卓を彩ってくれます。
オクルストアでは大・中・小を取り扱わせていただいております。
【小】はコーヒーポットや鉄瓶底の狭いものを置くのにオススメ
小のサイズは直径約14cm
鉄瓶はもちろんのこと、急須やコーヒーポットを置くのもオススメ。小さくてもしっかりとした作りなので南部鉄器の鉄瓶鉄瓶なんかを置いてもどっしりと座ってくれて安定感があります。和のものだけでなく北欧や洋風の食器との相性もばっちりです。
鍋敷きそのものが厚く熱を机に伝えにくいので、熱々のものも気にせず食卓に並べることができます。
【中】は調理した小鍋をそのまま食卓へならべて
中のサイズは直径約18cm
やかんや取っ手の取れる小鍋なんかで作った料理をそのまま食卓へ並べるのにオススメなのが中サイズです。鍋敷き自体に厚みで平鍋なんかを置くと一段高くなるので食卓がより立体的になります。
【大】は土鍋やフライパンを置くのにぴったり
大は直径約22cm
土鍋にフライパンなど底の大きいものにおすすめ。調理の最中にちょっと火から離すのに置き場所が欲しいなんて言うときに事前に鍋敷きを机などに置いておくと料理がスムーズに進みそうです。STAUBやル・クルーゼなどの重厚な作りのお鍋などはまさにぴったりです。
もちろん土鍋などの大きなものにも大活躍です。他の鍋敷きも持っているのですが、ついつい手に取ってしまうのは藁の鍋敷きです。この鍋引きを使うことでいつもの食卓が引き締まって見える気がするのです。素材が藁という自然由来のものでできているからこそ食卓になじむのではないでしょうか。
実際にナカムラ家には中サイズがあり、オーブンに入れた料理を鍋敷きにおいてそのまま食卓にならべます。
用の美に通じるこの鍋敷き、見ているといろんな感情が湧き出てきます
日常生活で何気なく使う道具や衣服の中に何とも言えない美しさや懐かしさ、あたたかさを感じることはないでしょうか。大量生産品ではない、人の手によって造られたものの中には私たちの感情を揺さぶるような確かな「美」が存在すると思いませんか。
民衆の暮らしのなかから生まれた美の世界とその価値を人々に紹介しようと、大正時代の思想家柳宗悦(むねよし)が「民藝(みんげい)」という言葉を作ったのをご存じでしょうか。
民藝に関連する言葉に「用の美」というものがあります。アーティストではなく、無名の職人さんの手仕事によって造られた、日常使うものに内包された美といったところでしょうか。この「民藝」という概念はは今や学術的な領域にもなっている奥の深い考え方といえます。
民藝の話をしたのは他でもないこの鍋敷きがまさに民藝であり、用の美を備えていると感じたからです。
なんとなく話が固くなってしまいましたが、日常使う道具の中にシンプルなのにすごく惹かれるものってないですか。
そういった製品にはこの「用の美」が備わっているといえるのかなとナカムラは考えています。
用の美の定義は?どんなものが民芸?と考えだすときりがないので日常的に使うものの中にこころ動かされるものがあればそれが「用の美」なのかもしれないなくらいで十分素敵なことなんだと思います。
ナカムラはこの鍋敷きにそれを感じていて、美しい、懐かしい、温かいそういった感情が使うたびに心の奥底から湧き水のようにこぽこぽとわきあがってきます。使っていくにつれ増える「こげ」ですらこの鍋敷きの勲章だと感じるほどです。
民芸とは少し違うのですが、藁というのは元々日本人にとって最も身近な素材だったと思うのです。食べるための米を取った後に残った藁にも存分に役割があったんですよね。
草鞋にしたり、蓑にしたり、筵(ムシロ)にしたり、火を起こす燃料にしたり、農作物を作る際の堆肥になったりと余すことなく循環していたんでしょうね。稲はまさに衣食住全部をまかなえたスーパー植物だったわけです。
それがより便利なものに置き換わっていき、藁の製品を私たちが目にすることが少なくなった。
この鍋敷きはそう言った昔ながらの稲作によってできる風習や文化の循環を現代につないでくれている素敵な商品なんですよね。
稲作をしていた実家の思い出の後押しもあり、皆さんにおすすめしたくなった商品です。
我々(アラフォー)の父母の世代はまだまだ藁細工にお世話になっていたのかなと想像します。
プレゼントでお渡しいただくと案外「なつかしいっ」なんてお声が聞けるかもしれませんね。
【新潟・佐渡島/本間数勇商店】わらの鍋敷き
1,760円 (税込)~
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