信楽焼といえばまず一番に浮かぶのがたぬきの置物ですよね。その次にNHK朝の連続テレビ小説「スカーレット」スカーレットにも出てきたような茶器や土味が活かされた茶器や花瓶でしょうか。
今回は信楽の窯元、丸十製陶の器にをご紹介したいと思います。陶器の良さを引き出して生活に馴染む器を数多く製造されている信楽を代表する窯元さんです。
ナカムラが丸十製陶の器をオススメする3つの理由は
・素朴でおしゃれな器は盛り付けに悩んだときに大活躍
・ざらざら、つるつる、手に馴染む質感と土味を活かした器にほっこり
・器一つ一つが違う表情。自分使いにもプレゼントにもぴったり
我々の日常生活のそばにある器といったイメージです。こころがほっと温かくなる器です。
ご自身の普段使いはもちろん、ご友人への贈り物にもぴったりです。
陶器の良さを活かしたおしゃれな器で料理を楽しく
丸十製陶は1937年創業で私たちが日常的に使うような食器を主に製造している窯元さんです。
丸十製陶は問屋に卸す商品や企業の案件(いわゆるOEM)で作る商品の他にcontents(コンテンツ)というオリジナルブランドを展開しておられます。
「生活提案型オリジナルブランド」と謳っているだけあって日常使いの食器が幅多くそろっていてどの器も使いやすくてオススメです。
カフェで使われるようなオシャレな器から、土味を生かした和食器、縁起物をモチーフにした小皿まで多岐にわたるのですが、オリジナルブランドを通して感じるのは陶器の特徴を活かした信楽らしさがよく出ているという所です。
【信楽焼】丸十製陶 プレート(L)ドット 2枚セット 価格 5,170円(税込)
あえて一部にだけドットを敷き詰めることで甘すぎずライトな見た目になっています。
直径約22センチ、7寸皿より少し大きいメインのお皿として使いやすいサイズとなっています。サラダに副菜、そしてメインをのせてワンプレートとしてもお使いいただけます。
汁気の少ないパスタや焼きそばを盛るのにもちょうどよいサイズ。
朝食のパンをのせてゆで卵や野菜をのせるのもOK
使い勝手のよい、あると便利な一枚です。
陶器の少しざらりとした触感と素朴な雰囲気が食卓を和やかにしてくれます。
本商品は人の手によって絵付けがされていますので、商品によっては刷毛跡や釉薬の溜まりができる可能性がございます。また、鉄点や成型時に自然にできる線も商品の個性となり楽しんでいただけます。
【信楽焼】丸十製陶 プレート アメ粉引 価格 2,420円(税込)
アメ粉引とは縁の周りを彩る飴色の釉薬と白い部分にはしろい化粧泥に釉薬を施した粉引という技法が使われています。
こちらも直径約22センチ、7寸皿より少し大きいメインのお皿として使いやすいサイズとなっています。
どこが民藝調で懐かしい感じがするアメ粉引。古き良き日本をイメージして作られているそうです。
シンプルながらも趣のある器なので、どの料理にも合いそうです。
【信楽焼】丸十製陶 ドットマグカップ 2個セット 価格 4,730円(税込)
底が平らになっていて安定感抜群。
コーヒーはもちろん、ココアやミルクの他、スープもたっぷり入る容量です。
土味を生かした陶器らしい少しざらっとした素朴な質感と、マットな色合いががなんともやさしい風合いで温かい飲み物がよく合いそうです。
取っ手のところにある、ちょぼが持ち上げたときの安定感をさらに高めてくれます。
小さな工夫ですが、使う人のことを考えた作りにうれしくなります。
口をつける部分が少し外側に反った作りになっているので、口当たりもよく、日々お使いいただきたいお気に入りのマグカップとしてオススメです。
少しだけ工場見学させてもらいました
ナカムラが伺った時はすでに夕方でパートやスタッフさんが帰られたあとだったので、仕事風景を垣間見ることができなかったのですが、少しだけ作業場を見学させてもらいました。本焼きを待つ商品、素焼きから上がって本焼き向かって加工を待つ商品などが積まれて順番を待っています。
見学させてもらった感想ですが、器を作る仕事ってやっぱり大変だなというのが率直な感想です。
一つの器ができるまでに
①土を練る→ ②土を成形する → ③乾燥させる → ④素焼きする → ⑤絵付けをする → ⑥釉薬を掛ける → ⑦本焼きをする
大きく見てもこれだけの工程があります。そして工程の多くが人の手によってことを考えると陶業も大変なお仕事なんだと改めて実感します。
土を相手にする仕事なので、水分を持った粘土は重いだろうし、焼くと軽くなる器も、集まると重量は増すので、やはり力仕事の部分も多いです。でも絵付や釉薬をかける作業には繊細さも必要。
原材料の粘土ももちろんですが、製造する際の自然環境にも影響されるので、日々の気温や湿度なんかも考慮に入れて作業を進めていかなくてはいけない。
信楽はとにかく冬が寒い。
滋賀では一番南の地域にあるのにも関わらず、山手の盆地という地理的環境でマイナス10度を超えることもあるようです。そうすると本焼きの何日も前から窯に火を入れて準備をしないといけない。準備の整った本焼きの器も冷え切っているので夏と冬では勝手が違う。さらに焼き上げるのに適した温度を維持するのも難しい。そういった季節の違いを知識と経験で乗り越え、年中同じ製品を作るというのは本当に大変なんだろうと想像します。
自然を相手にしながら、なにより工程も多いのでたくさんの人の手を介して一枚の器が出来上がり、私達の手元に届く、一人一人の丁寧な仕事の上に成り立っていることを改めて実感し感謝する機会となりました。
窯元巡りで信楽へお越しの際はぜひショールームへ
丸十製陶のショールームは商品がただ並んでいるだけでなく、ちゃんと商品の魅力を感じ取れる場所になっています。使い方や使用見本といった直接的な説明はないのですが、それがまたいいのです。
ショップの雰囲気や随所に飾られているキーイラストに商品のコンセプトや思いを感じることができるのです。
視覚で伝えてくれる商品のコンセプトは受け取る側に理解の幅をもたせてくれるのでより自由に感じ取れるのでいいですよね。
ここに来た人だけが見ること、感じることができる贅沢な空間なんですよね。
ちなみにショップに飾られている商品のイラスト、あれめちゃくちゃオシャレで可愛いんですよね。あれだけ売ってほしいくらい。
器を選ぶ時の基準って、素材や値段はもちろんですが、すでに持っている他の器との兼ね合いや、よく作る料理やシチュエーションなんかも考えて買いませんか?
おんなじ器をみても筑前煮を盛るイメージをする人もいるし、ハンバーグをイメージする人もいる。
器ってとっても感覚的な要素が多いので、柔軟な発想で選びたいですよね。
発想のタネになるような仕掛けがたくさんあるので、機会があれば是非足をお運びください。
おすすめ贈り物
コメント