滋賀在住のわたくし久保は、香川県出身です。
お盆と年末年始にだけ帰省する程度ですが、帰省する度にやっぱり良い土地だなあと感慨にふけっています。
住んでいる時は何にも思わなかったんですけれどね。
(10代の私には何かを思うような感性がなかったのかも・・)
思い出補正もあるでしょうが、海と山と程よい街並みがあってステキな土地です。
22年の年末から23年の年始まで帰省した際、少しだけ地元をご紹介できそうだったので、記事にまとめてみました。
地元のグルメもいくつか紹介したいんですが、長くなるので別の記事でご紹介します。
高松市庵治町の高級石材「庵治石」
私の地元、香川県高松市牟礼町~庵治町は「庵治石」と呼ばれる高級石の産地として有名です。
聞いたことがない人の方が多いかもしれませんが、石材業界隈ではかなりのものなんですよ。
花崗岩(御影石)のひとつ。
世界でも「花崗岩のダイヤ」と呼ばれるほど世界的にも評価されていて、
世界で最も高級な石材のひとつとして有名です。
庵治石の特徴は、石の表面に「斑(ふ)が浮く」と呼ばれる現象が起きること。
黒雲母と呼ばれる成分が入り混じったまだら模様があり、表面をよく研磨するほどこの模様の濃淡が浮かび上がります。
その硬さにも大きな特製があって、硬度7という数値は水晶と同じ値。
さらに風化にも強いため、表面に掘り入れられた文字が200年は変化したり崩れたりしないと言われているんです。
歴史は古く、1339年、京都は石清水八幡宮の古文書に記載があるほど。
古文書には再興についての記載ですので、庵治石はおそらく1000年以上前から使用されていたんです。
有名どころでいうと、大阪城の改築にも多くの庵治石が使われています。
近代だと首相官邸の庭石や、六本木ヒルズなどにも。
こんな土地柄ですので石材業の会社がそこかしこにありますが、他の業種と同様に中国材の進出で苦戦している業界。
庵治石のお墓ひとつでうん百万円するほど高価ですので、他業界が国産回帰の流れとなっても、今の世代では経済的にも感性的にも回帰しづらいかもしれません。
とはいえ、墓石や庭石だけではなく、インテリアやキッチン雑貨などを製作する流れも盛んになっています。
たとえ在り方が変わっても、歴史のある産業、そしてそれ以上に馴染みの深い産業。これからも続いていって欲しいものです。
ちなみに私の父親も石材業を営んでいて、実家のお墓も庵治石のもの。
職人の妙技が光る高級な墓に私も入れる(予定)ことにだけは、自信をもって生きていくつもりです。
高松市牟礼町「イサムノグチ庭園美術館」
私の実家のある高松市牟礼町で、忘れてはいけないのが20世紀を代表する彫刻家「イサムノグチ」
実家から歩いて数分のところに「イサムノグチ庭園美術館」があります。
ニューヨークと牟礼町のアトリエを往復しながら活動していた彼の、生前のまま保存されているアトリエや住居が一般公開されています。
開館日 | 火・木・土曜日 |
見学時間 | 午前10時 ・ 午後1時 ・ 午後3時 の一日3回 (約1時間・定員有り) |
入館方法 | 予約制 (往復はがき・Fax・Eメールにて日時指定のうえ) |
休館日 | 夏期:2023年8月13日-16日 冬期:2023年12月28日-2024年1月5日 |
入館料 | 一般・大学生 2,200円(税込) 高校生 1,100円(税込)/中学生以下 無料 30名以上、団体割引あり(10%オフ) |
イサムノグチ庭園美術館の近くには、
「うどん本陣 山田家」
(約800坪の広大な敷地にある、登録有形文化財の屋敷のうどん屋)
「おうどん 瀬戸晴れ」
(22年に移転してきた超人気店)
などの美味しいうどん屋もあるので、せひ美術館に絡めて行ってみてください!
帰省時期は美術館は閉館中。
そして上記のうどん屋も並びが多すぎて入れない。
いつか何でもない時期に帰ろう。
高松市「アーケード街」
日本一狭い香川県ですが、日本一の長さを誇るものがあります。
それは商店街。
高松中央商店街アーケードの総延長は約2.7kmで日本1位。
2位は大阪市にある天神橋筋商店街で、総延長は2.6km。
3位より下とはかなり差があるようです。
丸亀町・南新町・田町・兵庫町・片原町西部/東部・ライオン通・常磐町の8つの商店街の総称。
アーケードのデザインも各商店街で異なります。
小さい頃はここが世界の中心だと思っていました。
一時はいわゆるシャッター商店街へと衰退しかけていました。
バブルによる地価の高騰で、中心街から住民が流出 → 郊外型の生活になり衰退するという、地方都市のテンプレートですね。
そして再開発がなされました。
よくある既存の空間を利用するだけの再開発でない、とても大がかりなものでした。
結果、大変貌をとげ人通りが戻ってきています。
とはいえ所々、昔のままの部分があったりで楽しいんですよね。
各商店街のなかでも最も栄えているのは、高さ32mのクリスタルドームを有する丸亀町商店街(アーケードの高さ日本一)ですが、私が好きなのは丸亀町と並行しているライオン通り。
道幅も狭く、飲み屋が多いので昼間は閑散としていますが、この通りだけは私が小さい頃からの変化が少ないんですよね。
(再開発済みならゴメンナサイ・・)
ライオン通りでお勧めなのは「中華点心 茶寮」の肉まん。
ちょっと竹蒸篭の風味が混じった美味しそうな匂いを、モクモクの湯気でプンプンまき散らしていた思い出があります。
ゴロゴロと具だくさんの餡は、ちょっと濃いめの味だけど何だか癖になる味わいなんですよ。
とっても美味しいので、通りかかったらぜひ。
今回はこれを買いに寄ったのに、閉店中でした。残念。
ですが代わっているものもあって。
「グリル山」という老舗のステーキ店が55年の歴史を終えていました。
薄暗くて落ち着く、昭和の匂いが染みついたステキなお店だったんですけどね。
私は10代で香川を出てしまったのでお酒を飲めるお店を知りませんが、
高松はメインの通りから外れた、ちょっとした裏通りにもお店が沢山。
こういった通りはスナックが多いですが、裏路地って何だかワクワクしてしまいます。
他にも紹介したいものがあるんですが、今回はここまで。
また帰省した時にでも記事を書こうと思います。
今回の帰省で食べた香川のグルメは違う記事で紹介しますね。
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